とても愉しい仕事だった。漱石は自身で装幀まで手がけるほどの愛書家でもあったので、彼が残したさまざまな意匠あり、落款ありで、本書のためのデザイン素材には事欠かなかった。それゆえに、やり過ぎた感もある。
本書は2022年度「熊本日日新聞出版文化賞」を受賞。また、本書を読んだ高校生たちが漱石作品について語り合う「アイラヴ漱石先生・朗読館」というラジオ番組が生まれ、毎週日曜、20週にわたって放送された。高校生たちの大人びた感想が面白く、ポッドキャストとしてアーカイブされているので、下記リンクよりぜひご視聴のほどを。
アイラヴ漱石先生・朗読館