伊藤半次の絵手紙

発行日:2021年08月19日

『伊藤半次の絵手紙』表紙

全頁カラーのムックふう書籍を手がけたのは初めて。
大量の絵手紙を見たとき、玄人はだしの洒脱な筆致に驚いたものだが、伊藤半次さんは博多の提灯職人だったそうで、なるほど筆慣れしているわけだと納得した。

故郷で待つ妻や子に心配をかけないためか、どの絵手紙も愉しげで、戦地の兵舎での暮らしを面白おかしく描写している。そんな家族思いの半次さんだが、終戦のわずか数日前、ついに帰郷の夢を果たせぬまま、沖縄戦で命を散らすことになる。

書肆データ

  • 書名:伊藤半次の絵手紙
  • 著者:伊藤博文
  • 発行:集広舎
  • 判型:B5判/並製/カラー/272ページ
  • 造本設計:玉川祐治

造本データ

  • カバー:Mr.B 46/Y ホワイト 135K
  • 帯:Mr.B 46/Y ホワイト 135K
  • 表紙:アラベール K/Y 111K スノーホワイト
  • 見返し:タント R-11 46/Y 100K
  • 本文紙:ルミネッセンス マキシムホワイト 46/Y 110K